猫頭を作ろう!〜後編〜

https://c-life-tobihi.net/2024/07/05/6/

中編では試着からの修正をメインに書いてきた。
結果、最初よりはだいぶ再現度が高くなったと思う。(多分)

修正した結果

後編では完成までを書いていこうと思う。
とりあえず着手したのはアイホールにドクターペッパーの空きペットボトルから作った眼球をはめることからだ。
ボンドG17を使いたいところだが、ボンドG17は黄色い痕が残ってしまうので、乾くと透明になる木工用ボンド速乾タイプを使用する。
しかし速乾タイプとはいえ所詮は木工用ボンド、初期粘着があまりに貧弱につき、ある程度固まるまではズレないように固定しておく必要がある。
30分ほど指で押さえてある程度は固まったものの、アイホールの両縁がなかなかくっつかない。
これ以上指で押さえ
続けるのもだるいのでマスキングテープで両縁を固定した。
もう片方のアイホールはもう最初から位置を合わせたらマスキングテープで固めて放置である。
ボンドの完全乾燥時間である24時間が過ぎるまではこのままにしておこう。

次に瞳孔部分だ。
昨日貼った黄緑色のセロファン、24時間経ったのだからさすがに完全乾燥して……

乾燥していない……だと……

やはりペットボトルにセロファンの組み合わせは「木工用」ボンドと相性が悪かったか……!!
ここでわたしはボンドG17を取り出す。
黄色だが透明感があるし薄く塗ればいけるのではないか。
目のパーツに塗ってみるとさすがの速乾性、すぐ乾いていく。やばい早く貼り付けなければ。
で、貼り付けてみたはいいが異変が起きたため急いで剥がす。

色溶けてるやん

どうやらボンドG17の成分がセロファンの色を溶かしてしまったらしい。
おまけに剥がした瞳孔パーツに付着したG17はなかなか落ちない。
これは新しく瞳孔パーツをまた切り出した方が良さそうだ。

しかし新しく瞳孔パーツを作ったとしてどのようにして瞳に色をつけるべきか……ここで本職看板屋の夫に相談すると、「俺の付き合いの業者からシートのサンプル取り寄せるからそれを貼ればいい」とチートのようなアドバイスが降ってくる。
シートというのは早い話非常に薄いシールのようなもので、プロの看板屋が使うだけあってカラーバリエーションは豊富だし透過性のあるシートも当然ある。
他の人が真似できない手法であるがこの際やむを得ない。

夫にシートのサンプルを依頼して、また改めて試着してみる。だが前回妥協した顎がやはり気になるのである。

元キャラはこんなに顎ない

というわけで大手術を行った。顎を削って頭を少し上げることにしたのだ。
側頭部に粘土を盛ればそんなに頭でっかちには見えないだろう。多分。
ついでに耳の位置と角度も変えた。
ついでに目も大きめにしてみた。
そんなわけで色々修正した結果がこちら。

色々変えてみた

出来上がった頭には毛流れがメモしてある。
毛流れは我が家に同居している猫を参考にした。
次は毛いよいよを生やす……の前に、やっておきたいことがある。
それは内側に薄いタオル生地を貼り付ける作業だ。
これがあるとないとじゃ装着した時の快適さが段違いである。
布生地なので接着剤には裁ほう上手を利用した。

見た目は汚いがまあよかろう

よし、ようやく毛を生やす作業に入るぞ。

毛流れのメモにそって毛を貼り付けていく

貼り付けていったのはいいがこの写真を撮ってみたところであることに気づき、スマホのアルバムに保存したキャラの公式イラストと見比べる。
この色、確かにグレーではあるが、ちょいと濃すぎやしないか?

他のレイヤーさんのお写真も拝見するが、やはり皆もっと薄い、かつ均一なグレーなのである。
くっ、買い直しか……。
しかしせっかく手元にフェイクファーがあるのだから、毛を生やしたらどんな感じになるのか見てみたいっ!
そういうわけで毛の取り付けを継続することにした。
顔の前面を張り終えたところで一旦写真を撮ってみる。

え?こんなもふもふになる?

横幅こんなに増えるの??
思わず毛を取り付ける前の写真と見比べてしまった。

フェイクファー恐るべし

ほぼ同じ画角で同じ距離で撮影しているもののはずだが顔の横幅がかなり膨張している。
ある程度もふもふになるのは想定していたがこれはちょっともふもふすぎるのではなかろうか?
それと、着けてみたら案外この色も悪くないような気がしてきたのでこのまま作業を継続してみることにする。
このもふもふ感がどう転ぶかは装着してみてから判断するとしよう。
というわけで毛を整えつつ生やす作業を続ける。

やっぱりもふもふすぎる気がする

もふっている……すごくもふっている……。
実際の猫も顔にはあんまりもふもふ生えていないのである程度カットした方が良さそうだ。
しかしそれにしても眼球がすごく奥まった場所にあるのが気にかかる。このままだとめっちゃ細長い目になってしまう。
これは粘土の表面と毛皮の間に眼球を仕込むのが正解なのではないか?
試しにちょっと雑に付け替えてみた。

いや絶対こっちやろ

こちらの方が全然良い。今まで目にかけてきた苦労は一体なんだったのかと走馬灯のように頭を巡るが仕上がりのクオを上げるのが第一だ。目の上はわたでも仕込んで瞼っぽくしてみよう。

というわけでもふもふと格闘すること数時間、ようやくひと通り仕上げることができた。

なお、こだわりの毛流れはほとんどわからない

前に垂れている白い毛の部分は首元の肌を隠すためのものである。
目の周りの毛をカットしたら横幅の膨張感は多少マシになったような気がする。
こうなるとやはり試着してみたくなるものだ。
夫のワイシャツとベストを借用して試着してみる。

サイズ感は悪くないが

装着してみるとなぜか毛皮を取り付ける前よりも上下幅が窮屈になったような気がする。
そして顎を削って頭をかさ増しした分、やはり視界はかなり悪い。
そして何より、装着していると非常に息苦しい。

他の人の同じキャラの写真なども製作の参考にしているのだが、その中に「前面に空気穴があります」という記述を見かけたのを思い出した。
確かにこの頭、装着すると通気口と呼べるものがほぼない。首と頭の隙間ぐらいだろうか。
先人の知恵とは偉大である、というわけで口元に裏側からザクザクと小さい穴をたくさん開けた。
これで息苦しい問題は多少マシになるはずだ。

あとは後ろの開閉部分を閉じたときに固定するための何かを作らなければならない。
面テープを内側に仕込む方法が真っ先に浮かんだが、そもそももふもふの毛が面テープにくっつきそうだし、サイズをギリギリで作っているため、これをかぶった状態で面テープを止めるのは難しそうだ。
首部分の穴も結構ギリギリに作っていて手を入れる余地がない。

ということは、外側に何かを仕込む必要がある。
首元ギリギリのところに小さいボタンをつけて、細いゴム紐で固定するのはどうだろうか?
小さいボタンならもふもふであまり目立たないだろう、多分。
しかし実際にボタンを当ててみるとやはり少し目立つような気がする。白いボタンだからだろうか。
アクリル絵の具でボタンを毛皮に合わせてグレーに塗ってみる。できたらゴムもグレーがいいが家にある材料で染めるのは難しそうなのでそこは妥協だ。
絵の具が乾いたらさっそく取り付けてみた。
なかなか悪くないのではなかろうか。

ゴムで接続した状態だがほとんど見えない

この手法の問題は目立たないようにしたあまり外す時にどこにボタンがあるのか探すのと、毛が絡んでいるためゴムを外すのに苦労することが予想される点であるが、まあそこはいざとなったら同行者にお願いしよう。
もともとほとんど視界がないためコス中は重度要介護状態になることから、この頭を装着するときは同行者の存在が必要不可欠なのである。

あとは目を作れば一旦完成だが、目の位置を粘土の内側から外側に変更したため、瞳部分も粘土の外側に作る必要があり、パーツの形を修正しなければならない。
この作業、非常に時間がかかったがなんとか形になった。
瞳と白目部分を接着する瞬間接着剤も、透明なものが見つかり、パーツの切れ端でテストしてみたがいい感じである。

約500円と少々値は張るが全然オッケー、

次に瞳孔の色を図に描いていく。この図に沿ってシートを切り瞳孔パーツに貼り付けていくわけだ。

こんな感じでどうだろう

色構成を決めたらいよいよチートで入手したシートを貼っていく作業になる。なお、普通に購入すると何万円もするらしい。ひぇ。
夫に感謝しつつこの中から色を選ぶ。

どの色を使うか悩む

これは実際に貼ってみないと発色や透過性がわからないので、それぞれの色を少しだけカットしてペットボトルの空き容器に貼ってみて決めた。
しかし思っていたほど透過性はないのでやはりコス中は重度要介護になりそうだ。

球面にシートを貼るのに多少苦労したが、なんとかこれでどうだろう、という出来になった。
少し色が濃すぎる気がするが瞳を入れるまでは何とも言えないのでとりあえず一旦これでいってみよう。

結局明るめの色で作り直したわけだが

しかし瞳孔を入れようにも恐らく目の裏側をうまく仕込むためにあれこれした際に眼球の表面の方に傷や凹みができてしまっている。
目はやっぱりきれいでないと、というわけでまたドクペを購入、空きペットボトルで新しい眼球パーツを作って付け直すことにした。
どうせ新しく付け直すなら白目パーツに瞳孔を貼り付けたパーツの上から眼球パーツを取り付けた方がよかろう。

というわけで白目パーツに瞳孔パーツを接着する作業に入るが、球面に球面を接着するという作業に思っていた以上に手間と時間がかかった。
どのくらいかかったかというと2日間にわたってさまざまな試行錯誤を繰り返したのである。バカか。

どんだけと思うくらいくらいトライアンドエラーを繰り返し、ついにわたしは諦めの境地に達した。
完璧を求めるのは間違ってはいないが、どうやっても理想とする完璧な瞳にするのは無理だと悟ったわけだ。
最後に接着剤痕などでボロボロになった瞳孔シートを貼り直して目のパーツは完成だ。もういいこれで完成ったら完成だ。

というわけで完成した目をアイホールに仕込む。仕込もうと思った。仕込みたかったのだが粘土と毛皮の間に白目パーツと瞳の表面を入れ込むということが非常に困難だということに気づいた。
よく人形などでは一番最後に目を入れるものだと聞くが、ことコスプレ用動物頭においては粘土→眼球の取り付け→毛皮の取り付けの順番が最適解だったのだ。

そんなわけで目の周りの毛を剥ぎ取った。
剥ぎ取った様子はあまりに哀れなので写真は載せないがこれで思う存分目を取り付けられる。
毛がないせいで左右のバランスが合っているのかわからず不安だがそこはもう自分を信じるしかない。
瞳を取り付けたら新しい毛皮を取り付けていくが、毛皮をつけていくことでなぜか左右で目の高さが違うことに気づく。なぜだ。アイホールは確かに左右対称になるようしっかり調整したはずだ。
やらかしたとすれば眼球の位置を粘土の裏から表にする際にアイホールの調整をしたときだ。ていうかそれしかない。やっちまった。

というわけですでに取り付けた左目のアイホールに合わせて右目のアイホールの大きさや形を調整することとなった。
穴を広げたい部分はカッターで削ればいいが問題は削りすぎて粘土が足りない部分だ。
アイホールのためだけにまた粘土を買うのもあれなので、ティッシュを細かく千切って丸めて木工用ボンドでくっつけるという荒技で足りない部分を形成していく。案外なんとかなるもんだ。

なんとかしたアイホールに目を仕込んで毛皮をつけていき、ここでまた色々なトライアンドエラーがあったがまあそれは割愛して、ようやくこれでひと段落だろう、という出来栄えになった。

目が入ると印象がだいぶ変わる

うん、悪くはないのではなかろうか。
もう少し毛をカットしたり毛流れを整えたり口をつけたりしたいため完璧に完成しているわけではないがこの辺で一旦終わっておこう。

というわけで3回に分けて動物頭製作について書いてきた。
動物頭はクオリティさえ気にしなければ安価で簡単に製作が可能だ。
しかし造形全般に言えることだがクオリティを求めるとお金がすごい勢いで飛んでいく。
ちなみに今回の動物頭の製作には1万円以上はかかった。反省はしていない。

おわり。

猫頭を作ろう!〜中編〜

https://c-life-tobihi.net/2024/07/03/15/

さて前編では粘土と耳を着けるところまで完了しているが、思っていたより作業工程が長くなったため全中後編に分けることにした。
今回の中編では実際に装着してみて気づいた点の修正などを主に書いていく。

前半ではここまで完了した

目だの毛だの鼻だのを着ける前に、やらねばならぬことがある。
それは実際に装着できるように分割し、ジョイントを取り付けることである。
というわけでとりあえず耳の後ろあたりで前後に切り離す。

重要な部分なのでさすがに下書きしてから切った

しかしどうやら機を焦ったようだ、表面は乾燥しているが厚塗りしている部分の粘土の内側がまだ乾いておらずねっとりしている。
しまったな、1日くらい乾燥させるべきだったか?と思うがもう遅い。
切り始めたからには切り離さなければならない。

と、ここで懸念事項がいくつか。
ひとつは張り子を作りやすいようフレームを組みまくったことである。
当然だが張り子と粘土だけの部分だけでなく、いくつかの工作用紙でできたフレームも切らなければなるまい。
それだけならまだいいが、ホチキスで留めた部分がちょうど切り離し部分に来てしまっていたら普通のカッターでは切れない。それは困る。

ホチキス当たるなよ……当たるなよ……と祈りながらギコギコと切っていったが、悪い予感というものは当たるものだ。
一箇所どうしても切れない部分があり、他を全て切ってから覗き込むと案の定ホチキスが二箇所フレームを固定していて切るのを邪魔している。
ホチキスの間のフレームを切り、いよいよホチキスだけになったところで芯を開いて押し込んでゆるめるとどうにか外すことができた。やれやれ。

で、前後に切り離したところでずっと気になっていたことを確かめる時が来た。
それは「果たして視界は確保できるのか」ということである。
なにぶんこのキャラクターは顔のパーツがやや下にあり、アイホールで外を見ることが可能なのか不安だったわけだ。
というわけで、前面部分だけ試着してみる。

思ってたより小さい

なんとなくホラーな雰囲気なのはきっと照明が暗いせいだ、きっとそうだ、うん。
とりあえずはアイホールからやや下向きではあるが視界は確保できた。
しかし、かなりギリギリのサイズで作ったからか、思っていた以上に仕上がりサイズが小さい。
むしろちょっと小さすぎやしないか。あと形が縦長すぎではないか。毛を生やせばいい感じに見えるものだろうか?目の穴の形も気になる。

これは修正が必要だ、というわけで粘土をAmazonで追加購入、届くのを待つことに。
新しい粘土が届いて色々修正するまでは毛を生やしたり目を入れたりするのはお預けだ。

カラーフィルムが届いたので眼球を作る作業の方に入ろう、というところで気がついてしまった。
アイホールから視界を確保できたのはいいがよくよく考えたらアイホールのほとんどは白目にあたり、カラーフィルムを貼る部分からしか外を見ることができない!
つまり黄緑色を通した景色しか見えないし視野がめちゃくちゃ狭くなる。
眼球を大きめに作ることも検討したがそれでは実際のキャラクターからかけ離れてしまう。
どうしたものかな、と思いつつカラーフィルムを眼球パーツに貼り付けていく。

ん?色濃すぎないか?

黄色と緑のカラーフィルムを貼ってみたが、思っていたほど黄緑色にならない、というか緑の色が濃すぎる。
作りたいのは薄めの黄緑色だ。さて困ったぞ。

スクリーントーン(※いにしえの遺物。昔はイラストや漫画を描くときの必須アイテムだった。)を削る要領で緑のフィルムに紙やすりをかけてみたが、白い跡がついてしまい視界がぼやっとしてただでさえ狭い視界が更に悪くなってしまう。
ならばカッターで削ろうと試みるがスクリーントーンとカラーフィルムでは全く勝手が違いうまく削れない。

黄緑っぽくはなったがクオ低すぎやろ

何かいい方法はないものだろうか、と考えていたところでホームセンターが開く時間になったので蝶番を買いに現物を持って出かけたが、あることに気がついた。
耳部分のベースがただの工作用紙であるため、強度が低過ぎるのである。

そのため、家に帰ってから耳部分にも張り子と同じようにボンド水に漬けたコピー用紙を貼ることにした。
張り子を作れるくらいなのでボンド水に浸した紙は乾くとかなり頑丈になるのだ。
というわけで耳パーツを補強、乾燥させている間に眼球の黄緑をどう表現するか色々と実験、検討するが、結論としては黄緑色のカラーフィルムを新しく買うのが一番という結果に落ち着いた。

というわけでAmazonから黄緑色のカラーフィルムが届くのを待ち、貼ってみる。うん、この色だ。
ボンドの白いのが気になるが、乾くと透明になると謳っているので乾けば良い感じになっているはず。
と思って仕事に出かけて帰ってきたが、まだ全然白い。おいこらどういうことだ。

全然透明になる気配がない件について

まあ待て落ち着け、一般的なボンドの完全乾燥時間は24時間だ、焦ってはいけない。
一旦このまま放っておいて別の作業だ。

ここでホームセンターで買った蝶番の取り付けに入る。
本来ならネジで止めるものだがここもボンドG17で接着した。
ついでに粘土も届いたので、カッターでギコギコと切ってガタガタだった接合部をきれいに整形する。

まあこんなもんでよかろう

ちなみに頭頂部に蝶番を取り付けており、カパッと開いて装着することになる。

ここまでしか開かないが頭を入れるには十分

ここで、コス友よりこのキャラクターの設定資料が届いた。ありがたや。
ふむふむ、と資料をじっくり見て、改めて現状の頭を見るに、どうもフェイスラインに大幅な修正が必要だ。やはり縦長すぎるのである。
顎もできたら削りたいところだが、そうなると頭頂部を高くしないと自分の頭が入らない。
顎をとるか、頭でっかちをとるか、という話だが、顎を削ってこれ以上目の位置を下げると完全に視界が塞がれてしまう。
顎に関してはもう妥協するしかないと結論づけた。
二次元の、しかも動物キャラを実際の人間が完全に再現するのはそもそも無理な話なのだ。
どこかしら妥協が必要である。

というわけでフェイスラインとアイホールの修正作業を行った結果がこちらである。

結構ふっくらした

んん、粘土2個使ったが、もう少し肉付けしても良いくらいな気がする。
悩みどころだがまあ一旦これでいってみよう。
残る工程は眼球の作成と取り付け、そしてファーを貼り付けて毛を生やすだけだ。

後編へ続く。

https://c-life-tobihi.net/2024/07/17/7/

猫頭を作ろう!〜前編〜

突如としてにゃん太班長という半人半獣キャラをやってみたくなったわたしはネットの海に潜ったのであった。
そこで見つけた低予算で出来る動物頭の作り方を参考に作ってみた備忘録である。
ちなみに参考にさせて頂いたのはこちらのサイト。

https://blachemy.blogspot.com/2016/04/blog-post_24.html?m=1

とにもかくにも最初は自分の頭のサイズに合わせたフレーム作りからだ。
使用するのは3〜5cmに切った工作用紙、ちょうど家にあったので4cm幅の短冊状に切って大まかな形を作っていく。
作る予定のキャラクターはネコ頭である。

とりあえず作ってみた

フレームができたら次はこの上に1〜2cm幅に切ったコピー用紙に木工用ボンド水を浸して貼っていき張り子にしていくわけだ。
左手でフレームを持ちながら紙を貼っていったところ、途中から手持ちではどうも形が崩れることに気がつき、フレーム型マネキンヘッドを中に仕込むが時すでに遅く、結果出来上がったのは謎のクリーチャーである。

なんだこりゃ

このクリーチャーっぷりではいくら後から粘土を着けていくとはいえとてもネコ頭にできるとは思えない。
フレームを手持ちで貼ったのも悪かったが、そもそものフレームも少し雑に作りすぎたようだ。

というわけでひとつ目の失敗を教訓にネコ頭のフレームを作り直してみた。
今度は最初からマネキンヘッドを使用している。

試行錯誤する中でおびただしい数のホチキスの芯を使ったが、なんとかそれっぽいフレームが完成する。
ちなみに出来上がりサイズがデカすぎるのは嫌なのでサイズはかなりギリギリで作っている。

張り子にしやすいようフレームの数も増やした

これはなかなか猫っぽい感じになるのではなかろうか。
というわけでまた張り子作りである。
ちなみに張り子を作るのに使った木工用ボンドは50gの小さいやつで、2倍量の水で薄めたものに短冊状の紙を浸してひたすら貼っていった。
この張り子作り作業ではフレームに貼ったボンド水がしたたり落ちて下がべっちょべちょになるので下に新聞紙か何かを敷いて作業したほうがいい。

というわけでふたつめの張り子が出来上がった。

なんかアレだけどとりあえずはオッケー

なんか思ってたんとちゃうな……。
まあ、この上から軽量樹脂粘土をくっつけて整形していくのでへこんでいる分には全然構わんだろう。
一晩置いておいたがまだ乾いていなかったので乾くのを待ちつつAmazonでポチった軽量樹脂粘土が届くのを待つことにする。
待ちながら先の行程についてシミュレーションする。

・鼻先の素材をどう作るか
・目の部分をどう切り取るか
・目の素材と作り方をどうするか
・できたら片目を閉じた状態にしたいが視界の確保をどうするか
・片目を閉じている表現をどのように作るか
・耳をどのように作るか
・持ち運びを考慮して耳を取り外し可能にするにはどうしたらいいか

課題は山積であるが、目に関しては台所にたまたま置いてあったドクターペッパーの空きペットボトルが目に入った。
これがまた非常に良いカーブをしている。
というわけで切り出してみた。

少し大きめに切り出した

もうこれは目だ、完璧に目だ。
目を作るための素材だドクターペッパー。
で、作るキャラクターは白目があって瞳は緑っぽい色、瞳孔は黒で猫らしく細い縦長なので、瞳孔を作ってから白い紙を貼るような形で目を作りたい。
そして出来たら立体感のある瞳孔を作ってみたい。
というわけで試行錯誤した結果はまた後半に。

Amazonから軽量樹脂粘土が届き張り子にくっつけていくこと4時間くらい。
粘土を全て使い切ってどうにか猫っぽい感じに仕上げることができた。
ちなみに使用したのはこちらの粘土3つである。

https://amzn.to/3ztp4Kg


果たしてこれがちゃんと猫になるのか

脱着式の耳を考えていたもののこの時点でそれもめんどくさくなったので、もうくっつけてしまうことにした。
こういう時はボンドG17の出番だ。
ある程度速乾性がありつつしっかりとくっついてくれる。
ちなみに江夏は基本的にフリーハンドの使い手なので「この辺かな?えーいっ!」のノリでくっつけている。
後々ちゃんと計りながら計算してやれば良かったと後悔することも多いが、作っている時はそんなもん気にしてらんねー!とばかりに己の感覚だけでやってしまう。悪い癖だと思いつつ面倒なのでいつもそんな感じだ。

耳でかくね?

まあ耳でかいけど耳でかいキャラだからこのくらいあってもよかろう。
このベースに毛を生やすわけで、モコモコさせたら耳もまあこのくらいだろっていう大きさになるはずだ。多分。
で、この日の作業はひとまずここまで。
粘土と耳の接着部が乾燥するのを待ちながら、眼球を作るために必要なカラーフィルムがAmazonから届くのを待ちつつ、大塚屋に行ってフェイクファーをゲットしに行くプランである。

https://c-life-tobihi.net/2024/07/05/6/

無いもんは作ればいいんだよ〜鎖編〜

うちはマダラをやるにあたって、やはり外せないのは2つの武器の製作である。

芭蕉扇と首斬り鎌を操るマダラのフィギュア

それぞれの武器の製作に関しては詳細を省く。
今回取り上げたいのはよく見るとこのふたつの武器を繋いでいる鎖の存在だ。

こんな形状の鎖見たことねぇぞ

というわけでこんな時はモノタロウさんの出番だ。
モノタロウに無ければ一般には流通していないと考えていいだろう。と思ったものの

検索したら恐ろしい数ヒットした

だめだこの鎖の名称がわからんことには探すこともできん。
そんなわけでこの形状の鎖の名称をGoogleでひたすら探すとちょっと似た感じのものを発見。

これが一番近いかな……?

しかしこのバーチェーンとやら、どうやらネックレスとかの装飾用が主用途らしく、武器に着けるような大きさのものが流通していないようだった。

こうなりゃもう、作るしかない。

太めの針金を加工すれば似たようなものができるのではないか?
というわけでネットで検索しつつ製作プランを練る。

10mmくらいの針金で十分やろ、それを丸い木か何かを使って曲げればよくね?

とプランを練っていざカーマホームセンターへ行ったわけだが10mm程度の太さでは簡単に曲がりすぎて鎖としての形状を維持できないことがわかった。
売り場にある針金を舐めるように見て回り、このくらいの太さならいけそうだと購入した針金、太さ2.6mm。

首斬り鎌の材料と一緒に

しかしこの針金、太いだけあって切るだけでも5分以上かかる。当然だ、100均のニッパーしか家にないのだから。しかしあるもので何とかするしかねぇ。

そうして何とかして予定数の針金を切り取った。
1時間くらいかかったのではないだろうか。
何しろ徐々に力尽きて握力も弱くなり最後の方は一個切るのに10分くらいかかっていた。

苦労して切ったが加工はここからだ

さあ、これを鎖にするぞと当初のプラン通りに丸い木の棒にこの針金を押し当てて曲げようとしてみたがぜんっぜん曲がらねぇ
切るのに何分もかかるようなぶっとい針金がそう簡単に曲がるわけがないのだ。

わたしはラジオペンチを手にひとつずつ針金を手曲げしていくことにした。

意外と上手く曲げれてるのではなかろうか

しかし2.6mmの針金は何しろ固かった。
ラジオペンチふたつを駆使して曲げていくが3つ目を作ったところで右手にマメができる。

たったの3本で負傷するとはやわな手だ

マメがあるままでは痛くて加工が困難……何なら他のところも痛いし、というわけでテーピングで固める。

力がかかるところを保護&補強

これならいける……!!
再び針金と格闘。6個目を曲げたところで何となく鎖っぽくなってきてテンションが上がり、更に作業を進める。

少し鎖っぽくなってきた

だがしかし2.6mmの針金は甘くなかった。
作っていくにしたがって増えていくマメ。

テーピング巻きまくり

10本曲げ終わって「これだけあれば十分では……?」
などと弱音を吐きそうにもなった。でもせっかく苦労して切り取ったのだから全部鎖にしてしまわないともったいない。

15個作る予定だったが途中挫けそうになる

心を奮い立たせながら手の痛みに耐え、全ての加工が終えた時には右手のマメの数は7個になっていた。
時間にして……覚えてないが数時間くらいだろうか。
恐ろしや2.6mmの針金。

黒く塗装して武器に着けてみる

装着してみたところ鎖としての役割は十分に果たしてくれそうだ。
何よりそう簡単に曲がらない点も頼もしい。
苦労した甲斐があるというもの。

ちなみに着け外しが容易になるよう、鎖と武器とのジョイント部はネオジム磁石を採用している。
最強と謳われる磁石だが、最初につけたものは薄すぎて磁力が弱かったので厚さ5mmのものに変えたところ、簡単には外れない上に外そうと思えば簡単に外せるという理想的な形にすることができた。

ところがこの鎖、武器と繋いだ状態ではアコスタやビビコスなどのイベントでは武器小物類の長さ制限を超えてしまうため、使用できないことが分かった。

アコスタに問い合わせてみた
アコスタからの回答

組立時の大きさに制限を設けていないということは、もしかしてこれ、問い合わせていなければワンチャン持ち込めた可能性あるのではないか?と思ったが後の祭りである。

こんだけ苦労したってのにイベントで使えないとは何たる事……

しかし神はわたしを見捨ててはいなかった。
NARUフェス、そしてラグコスでは武器小物類の長さ制限がないことが分かったのである。
鎖よ、ようやくお前の出番が来たようだ……!!

鎖だ!鎖が使えるぞ!!

ありがとうNARUフェス!
ありがとうラグコス!
マダラ完全体としてコスできる喜びをありがとう!!

というわけで、今回は鎖を作った話でした。
悪いことは言わない、ニッパーは100均ではなくホームセンターでしっかりしたものを買うべきだ。
何故なら、そのニッパーは刃こぼれしてしまい、今はもう使い物にならないからである。

終わり。

ボリューム出したいウィッグには毛たぼを使おう!

NARUTOのうちはマダラのウィッグに悩み続けて早3ヶ月、トライアンドエラーアンドリカバリーを繰り返してようやく「これぞマダラぞ……!!」というウィッグに辿り着きました。

ちなみに最初に作ったウィッグがこちら。
顔が不細工なのは気にするな。

いや、うん、まあ、マダラだなとは分かるけど

いやウィッグのクオ低いやろ、これじゃあかん、と迷走し始めたウィッグ制作。

とりあえずツンツンさせるべきだよな?
とツンツンをたくさん作ってみたものの

髪の毛全然足りない件について

これではいかん、と部分エクステをいくつか購入してベースウィッグに取り付けてまたツンツンを作るが

なんだこの松ぼっくり

長さがまだ全然足りない上になんかこう、ツンツン……ではあるが……マダラこんな感じではあるけど……なんかやっぱ違くね……?

マダラのウィッグの正解を求めて色んなマダラレイヤーさんの写真を見つつ、あ、この人「っぽい」という人の共通項が横髪の前に垂れてる部分が結構長めなこと、あとやっぱり後ろの髪が長めなことであった。
やはり長さが圧倒的に足りない。

そいやっ!更にエクステを追加!
これ以上はもうベースウィッグに着ける場所ねぇぞ!
と思いながらなんとか取り付けてカットしたりなんやかんやして、あるときわたしは気がついてしまった。

これだけ毛量があればしっかり洗ってブローするだけでふわっとしたマダラ感出るんじゃね……?

ツンはいらなかった、カットさえ出来ていれば

しかしこのウィッグ(この時点で1kg)、実際に付けてみるとやはり物足りないのである。
限界(大小30個以上)までエクステを足してもうこれ以上毛量増やせねえよってくらい増やしたのにマダラのあのモコっというかふわっというか、あの感じが出せない。

しょんぼりせざるを得ない

なんかこう、ボリュームをもっと……間に何かを挟む……?
布を巻いて手頃な大きさにしたものを後頭部とウィッグの間に挟んでみた、が、後頭部はしっかりともっさり感が出たもののその下がやっぱりしょんぼりしてしまう。
布を髪部分に取り付けるわけにはいかない……ではどうする……何を挟んだら良い……
ウィッグを睨みながら考えること1時間。

考えた結果
「ワタのかたまりはどうだろうか……?」

ネットで検索すると髪にボリュームを出すためのワタのかたまりのことを「毛たぼ」と呼ぶらしい。
ちょうど家にワタのストックと黒の染めQがあったので、ワタを適量ちぎり取って糸で縫って形を整えて黒に染めてみた。

作ってみた毛たぼ

後ろ髪の裏に忍ばせてみると「これぞ……!!」というボリュームあるウィッグに。
しかしこの毛たぼ、いかにして髪に固定したら良いのか。
とりあえずアメピンをザクザク刺してみるが心許ない。外れそう。不安。そしてイマイチ安定感が足りない。

もうこうなったらウィッグに直接縫い付けてしまおう。こんだけ毛の量多けりゃわからんだろ!
というわけで黒の糸で毛たぼをウィッグの後頭部から中央あたりにかけて縫い付けてみた。

こ、これだ……!これぞマダラのウィッグ!!

というわけで後ろの毛がふわっとしたキャラのコスプレをする皆様。
毛量増やすのも重要だが、中にワタを仕込むのもめちゃくちゃ良いぞ……!!

という、ウィッグ作りに3ヶ月にわたって悩み続けた備忘録でした。

なお、実際にイベントに行ったけど正面からの写真ばかりでこの後ろ毛のこだわりが伝わる写真は何ひとつ撮れておりませんが、わたしは求めていたものを見つけることができたので満足である。